chigusa【詩的】

詩を知りたいと思ったときにオススメの本

 

詩を知りたいと思ったときに

 

詩について知りたいときに、有効な本をご紹介しようかなと思いました。

 

誰の役に立つかはわかりませんが(笑)

 

 

詩が何であるかを知る。

どのように創られ、感じさせ、感じられるか。

 

 

詩の世界を知るということは、

世界を詩的に感じられるかということに関わってくるとわたしは思います。

 

そこに必要なのは想像力で。

 

詩に触れて感じられれば、見えている世界はさらに広がります。

 

(ダブリンのイェイツミュージアムに行ったときに飾ってあった、

好きな詩を書いて留められるボード!)

 

 

もちろん詩を理解できるに越したことはないけれど、

詩はそれが一番でもなくて、

まずは感じること。

 

音楽でいえば、洋楽やK-POPやT-POP(タイポップ!)を聴いて、

歌詞はよくわからないけど、その歌を感じられるのと同じように、

詩も最初はそれでいいんだと思います。

 

 

そしてちょっとだけ、詩というものを知りたくなったとき。

 

そんなときにこちらがオススメ。

 

 

 

 

『詩という仕事について』

 

『詩という仕事について』岩波文庫
J.L.ボルヘス著 鼓直訳

 

(わたしのバイブルのひとつなので、付箋がいっぱいついてます。)

 

これが初めて手にしたボルヘスさん(親しみを込めて勝手にこう呼んでおります)の本でした。
たまたま発売直後だったらしく、本屋で平積みになっていたので。

 

それまで彼を知らずにいた。

 

 

ホルヘ・ルイス・ボルヘスという、アルゼンチンの作家で詩人な方です。

 

1986年に86歳で亡くなっているので、かなり現代の方。

祖母がイングランド人で、英語とスペイン語で育ったようです。

 

スイスのジュネーブにも移住したりして、そこでドイツ語も勉強したりしている…いいな。
(Wikipedia情報)

 

 

 

この本の良いところ

 

この本は彼がハーバード大学で講義をしたときの記録です。

 

講義の記録!!
これが大事です。

 

何かというと、講義なのでわかりやすい!
ですます調で、学生に語るように書かれているので、とてもわかりやすい!

 

 

わかりやすさは大事です。

 

 

詩についての小難しい本もわたしは嫌いではないのですが
(今後そういう本も紹介していくと思いますが)、
わかりやすいに越したことはない!
そりゃそうだ!

 

しかし、もちろんハーバード大学での講義なので、
わかりやすいといえど、小中学生向けではないです。

 

それなりに小難しい描写も出てきますが、
そういうところはささーっと読み飛ばしてよいと思います。

わたしの小難しい本の読み方はだいたいこんな感じです(笑)

 

 

もうひとつ、この本の良いところは、
詩がきちんと原文で載っているところ。

(そしてもちろん日本語訳もあるところ)

 

 

やはり詩というのは意味や内容だけじゃなくて韻を踏んだりしますので、
原文でないとその感覚は掴みにくいですよね。

 

 

なので、詩全般とはいえ、とくに西洋の詩を知るのに役立つと思います。

 

 

 

内容ちょこっと紹介

 

たとえば。
『隠喩』というタイトルの講義(章)で紹介されているイギリスの詩人、バイロンの詩の一行。

 

 

She walks in beauty,like the night

 

「夜のように、美のなかを彼女は歩む」

 

英文法的には私たちが中学生で学ぶくらいのレベルですよね。
それでも単語が違うだけでこれだけの詩的表現ができる。

 

この本が親しみやすいなと思うのは、

これについてのボルヘスさんの言葉がこんなふうに続くから。

 

 

われわれは考えます。
「なんだ、こんなもの、その気になっていたらわれわれだって書けたぞ」。
しかし、その気になったのはバイロン一人でした。

 

そうですよね。

やっぱり成し遂げた人っていうのはすごいんです。

(コロンブスの卵を思い出しますね。)

 

 

そして詩を書いたり読んだりする人にとって嬉しいことに、
この講義の最後に彼は言います。

 

 

隠喩は想像力を刺激するでしょう。
しかし、広く受け入れられたパターンに属していない、
さしあたり属していない隠喩を創造することは、われわれにも許されているはずです。

 

わたしがこの本やボルヘス氏をいいなと思うのは、
こんなふうに、詩や詩人の未来について彼が明るく語ってくれるからです。

 

 

 

 

詩でわくわくできる本

 

 

彼は作家でもありましたので、幅広いジャンルの〈創造者〉として
創作や物語りについても言及しています。

 

大学生に向けての講義ということもあり、
彼らに詩についてのあれこれを語ったものなので
前述したとおり、分かりやすく、詩の未来に対して明るくて。

 

わたしはこのスタンスがとても好きですし、

とても勇気やわくわく感をもらいます。

 

 

最後に、この本の中でもわたしがとくに好きな箇所をご紹介して終わりにしましょう。

 

『詩という謎』(最初の章)より。

 

 

いずれ分かりますが、詩はそこらの街角で待ち伏せています。
いつ何時、われわれの目の前に現れるやも知れないのです。

 

 

皆さんも待ち伏せされましょうね!!

 

 

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