最近読んでいる本のこと

 

夏前から読書にハマっておりまして、いろいろと考えることが増えました。

ここ数ヶ月で読んでいたのは、
①『シュルレアリスムと抒情による蜂起』(アニー・ル・ブラン)
②『人新世の「資本論」』(斎藤幸平)
③『ビジネスの未来』(山口周)
④『なぜ、脱成長なのか』(ヨルゴス・カリス他)
⑤『デジタル・ミニマリスト』(カル・ニューポート)

読み中なのは、
⑥『換気口』(アニー・ル・ブラン)
⑦『神曲 地獄編』(ダンテ)

などです。

 

思考スタートは①『シュルレアリスムと抒情による蜂起』からでした。

【個人的キーワード】
「感性の不服従」
「現在は全世界が自発的隷属状態の中にある」
「この世界から距離を取ること」(ちょっとでいいとのこと)
「個人的奪還(再開)」
「特異性」

引用して解説したいのはやまやまですが、
なかなかに長くなりそうなのでその辺を省き。

 

アニー・ル・ブラン氏は言い方はあれですが、シュルレアリスムの生き残りと言いますか、
実際にアンドレ・ブルトン(シュルレアリスム宣言の人)と最後まで一緒に活動をしていた方です。

彼女がブルトン没後50周年の2016年に来日して講演したときの記録が①です。

そこで彼女は現在の世界のあり方への嘆き、
原子力の問題や大災害等に言及し、
また「自発的隷属の享受」に警鐘を鳴らしていました。
「自発的隷属」というのはフェイスブックを例に挙げてましたが、他のSNSなどもそうなんだろうな。(自覚あり)

そういうものに「否(non)」と言うこと。
ポエジーによって「個人的奪還」を果たすこと。(ポエジー!)

 

あとがき(後跋)で松本完治氏がまとめてくれておりました。

「アニー・ル・ブランの言うように、シュルレアリスムはそもそも芸術運動などではなかったし、理不尽なこの世界に対する「個人的奪還」に賭けた狂おしい試みであったことを鑑みれば、私たち一人ひとりが、裸の人間として、心を開放する可能性を引き出すイマジネーションや情熱に賭けること、そしてそれを阻害するものへの感性的不服従を貫いて、自らの特異性(singularite)への道を歩み出すことこそが肝要なのだと。」(P.225)

つまりはタイトルに戻りますね、「抒情による蜂起」。

 

わたしは正直ブルトンは好きでも嫌いでもないのですが(笑うところ)、
シュルレアリスム宣言以降、イマジネーションを刺激してくるものは好きだったので、
この没後50周年の記念イベントに参加できなくて残念でした。
こんなイベントをしていたことすら知りませんでした。

なので、こうして記録として残してもらえたのはとてもありがたく、
生きた現在のシュルレアリスムの言葉をアニー・ル・ブランさんからいただけた気がして、それがまた現在の社会を考えるきっかけにもなり、とても良かったです。

そして①にもよく引用されていた⑥『換気口』を読み始めました。
こちらは本当に小難しくて、まだ読破できてないんですが。笑
詩的な表現のところはとても心地よくて気に入っております。

 

 

続いて②『人新世の「資本論」』。

これは①でアニー氏が少し述べていた、ゴミ問題と環境破壊などが資本主義の蛮行ということに引っかかり、それを掘り下げたくて見つけました。

資本主義という搾取によって地球の気候問題がもう相当危険なところまで来ている。それをひとつひとつ検証しながら教えてくれる本です。
納得することが多くて、マイナスな方向で溜め息をつかざるを得ない。

 

【個人的キーワード】
「気候正義」
「グローバルサウス」
「経済のスケールダウンとスローダウン」
「量(成長)から質(発展)への転換」
「現在のような消費主義とは手を切って(略)同時に、自己抑制していく」
「ブエン・ビビール(buen vivir)」=良く生きる(エクアドルの先住民の言葉をスペイン語に訳したもの)

著者はここから「脱成長コミュニズム」という新しい社会を提案していました。
なるほど。
これが地球規模で実現すればまだ人類が生きていける可能性はある。

しかし、この資本主義経済にどっぷり浸かりすぎている現在の日本で、新たな社会の在り方への急な舵取りはなかなか難しいぞと思いました。
実際にバルセロナの一部ではそういうシステムで動いているらしいので、そこはやっぱりヨーロッパはすごいなと。

そして脱成長について深めるために④を読んでみたり。

 

それから③『ビジネスの未来』。
こちらは②よりも優しい世界でした。笑

②が急進派としたら、③は穏健派というか。
この資本主義社会が行き詰まっているのは同じなのですが、
③はそこから少しずつどう舵を切っていくかが述べられている。
「少しずつ」というのがちょっと頼りない感じもありつつ。
でも急激にはむずかしいもんね、という。

本当ならガツンとバルセロナみたいに舵取りしなきゃいけないんだろうけど、
この日本はまだまだ昭和を引きずっていて、先進国とは言えない言動ばかりで。
上の頭の固そうな人たちを見てるとそれはなかなかハードだなと。。
もっと脳内アップデートが必要。(自分も含めて)

 

 

⑤『デジタル・ミニマリスト』は、
アニールさんの「個人的奪還(再開)」や「自発的隷属」を踏まえて、
自分はどうやってSNSをよい距離感でできるかというのを考えてみたくて読み始めました。

というのも、最近本っ当に集中力がなくて、
気が散りがちな自分を目の当たりにしていたので、
なんとかしないととは思っていました。

まぁ正直、以前『スマホ脳』を読んだときから依存やばいなと思ってたんですが。笑

いよいよ着手しようと思って、
それで最近はちょっと発信を控えておりました。

でも⑤ではすべてやめろと言っているわけではなく、
SNS(アプリ製作会社?)の良いカモにはなるなということです。
なのでSNSを最低限だけでうまく使いこなして、
デジタルなミニマリストになってこうよっていう。

最近本当に有機的な生活に憧れている身としては納得感が大きかったですね。

もちろん仕事で必要だったりもしますし、
ネットで短くつながることの楽しさも知っているし。
個人的には発信の場としても使っているので、
そういうのもまるっと考えに入れつつ、
今後の付き合い方を考えていきたいと思います。

 

 

⑦ダンテの『神曲』はなんとなくこの半年間ずっと気になっていたので、
衝動的にスタートしてみました!
河出文庫の平川氏訳バージョンです。
一応買う前にどんな訳の版が出ているのかチェックしてから買いました。

『神曲』で長年イメージしていた難さより、思っていたより全然読みやすいじゃないですか!
毎歌ごとにある訳者解説も興味深くて勉強になります。

三部作だから最後まで読み終えるのはいつになることか。笑
他の本とも並行しつつ、のんびりと進めていく予定。

 

しかしKindleのおかげで、読む本に広がりが出たな~と。
Kindle無料期間に、『ミステリと言う勿れ』と『ハイキュー‼』も途中まで読ませていただき、感謝。
続きもそのうち読んでみたいと思える漫画でした!

 

最近の読書はこんな感じです。
とても充実している。(^_^)v